小さきものたち

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人は大きなものを前にした時に感動する。海の真ん中で水平線が360度ぐるりと繋がった時、
グランドキャニオンの雄大な風景を前にした時、万里の長城を前にした時。
しかし、万里の長城の大きさだけに感動している訳ではない、大きなものが小さいものによって
積み上げられたことにこそ、より大きな感動があるように思う。
また、宇宙の大きさだけに無限を感じている訳ではない。その大きさに対して、自身の小ささに
想いが至った時に、その対比におののくのではないだろうか?
分かりやすさの背後へと押しやられてしまった、密やかな何か
言語によって切り捨てられてしまった、言葉にならない感覚
技術によって忘れ去られてしまった、情報化されないものたち
大切なものは、大きなものによって隠された小さなものの中にこそある。
かそけきもの、見えないもの、隠されたもの、掴めないもの、私達の存在の様にはかないもの。
その様な小さなものの中にこそ、かけがえのない何かは宿っているのではないでしょうか?
また、その様な、小ささそものを見つめてみたいと思うのです。
積層する光
「積層する光」
目に映る小さな風景
積層する光で かたち作られた世界は
手のひらの上で ばらばらとなり
光の粒子へと還元される
そのとき 「わたし」も「あなた」も区別なく
光の中であらゆる存在は ひとつとなる
前回のイベント 22Claritas 第2回「Stone」の為に作成した映像作品を
10分のショートバージョン(サウンド付)で作成しました。
水色デザインでは、今後も「光」をテーマにした映像作品を作って行きます。
ディーター・ラムス Dieter Rams

府中市美術館の「純粋なる形象 ディーター・ラムスの時代―機能主義デザイン再考」展に行ってきました。
ディーター・ラムスはブラウン社のデザインを1955年以来、40年以上にわたり500点あまりを手がけて来ました。その影響を直接的あるいは間接的に受けていないプロダクトデザイナーはいないのではないかと思えるほどに、その製品群は強い魅力を今もなお放ち続けています。
それらは、ただ単に形状を着せ替えただけのモダンなデザインやシンプルなだけのミニマルなデザインとは一線を画しています。そこには機能を追求した先の、製品のあるべき姿をみることが出来ます。
それは、機能を追求して到達した簡素さと、佇まいの美しさを兼ね備えています。
そして、その徹底したデザイン哲学は、消費を賛美するような時代に有っても、すでにエコロジカルな視点での「もの作り」がなされています。その様なデザインの哲学は氏の信条「Less but Better(より少なくしかしより良い)」と言う言葉に良く現れています。また、その哲学を見事に現しているデザイン史に残る名作「SK4(白雪姫の柩)」が氏のデビュー作であり、また、その思想が現在まで貫かれつづけていることに驚かずにはいられません。
そしてまた、そこに日本的な「簡素の美」に通じるものを見つけるのは容易なことだと思います。
「作る」と言うことや、「使う」と言うこと、また「デザインがすべきこと」の答えの一つが、そこに製品のカタチとなって示されているのではないかと思いました。
ディーター・ラムス「良いデザインの10原則」 (覚え書きも兼ねまして、、)
Good design is innovative.
Good design makes a product useful.
Good design is aesthetic.
Good design makes a product understandable.
Good design is unobtrusive.
Good design is honest.
Good design has longevity.
Good design is consequent down to the last detail.
Good design is environmentally friendly.
Good design is as little design as possible.
良いデザインは、革新的である
良いデザインは、製品を使いやすくする
良いデザインは、美的である
良いデザインは、製品を分かりやすくする
良いデザインは、謙虚である
良いデザインは、誠実である
良いデザインは、恒久的である
良いデザインは、細部の細部まで一貫している
良いデザインは、環境に優しい
良いデザインは、できるだけ少なくなる
