日曜日、午後4時半、四谷ひろば

四谷ひろば

日曜日、午後4時半。蒸し暑い夕方にcokiyuさんと妻と3人でギャラリーの下見に四谷ひろばへ向った。なにも展示が無い日だったので、空っぽの空間がイメージをほのかに刺激してくる様だった。
100年分の建物の記憶が、壁の傷や、空気の重み、すり減った柱の角などに宿って居る。
がらんとした空間にセミの声や、換気扇の音、湿った空気、反響する足音など、それらの質感が強く感じられる。なにも無いことがかえって空間の情報を雄弁に語りかけてくる。
本来ホワイトキューブのギャラリー空間は何も無い事を前提にして、作品が空間を埋めるものなのだが、なにも無いままに外の世界を「遠い声」として聴くことで開かれて行く感覚もあると思った。

cokiyuさんが響きを確かめる為に空間に向って歌う様にそっと声を発すると、空間の表情ががらりと変化する。その周りの空気だけが白さを増したような、涼しい風か吹き込んだような気がした。
ほんの短い時間でしたが、なんとも印象に残る瞬間。空間の記憶と今この瞬間が空気の振動の中で交差したようだった。

暑い中だったけれど、足を運んだ甲斐がありました。

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