作家の眼差し:金田実生

金田実生 Mio Kaneda

初めて金田実生さんの作品に遭遇したのは、2003年の府中ビエンナーレ「ダブル・リアリティ―」だっだ。
なんとも、暖かい絵だった。何かを許し、受け入れるような、作家の眼差しをそこに感じた。
柔らかな筆使いの中に浮かび上がる、光の様な植物の様な色彩、
それは、支持体から遊離して鑑賞者と絵とその間に、音も無く静かに、ある印象や雰囲気、
そして、正に気配として伝わって来るのだった。
その気配は、私たちが生きていることそのものと深く関わっている様に思う。
それは私たちが、気づかずに通り過ぎてしまう何かであり、言語化される事の無い何かであり、
視覚の向こう側にある何かであり、意味が与えられることの無い何かだ。
しかし、それらは私たちの生きる世界に声もないままに、そっと寄り添い続けている。

あの時、絵から感じた何かは身体のどこかに残っていて、今でも5年も前のあの展示室を
ありありと思い出す事ができるくらいだ。

そして、この文章を書く今もその気配は濃厚に漂い続けている。

6月20日から恵比寿の MA2 Gallery で金田実生展「宵の晴れ」が開催されます。
今回もとても楽しみです。

上の画像は金田実生さんの作品:日常の強度(部分)

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