旧フランス大使館(No Man's Land):カオスの窓辺

旧フランス大使館_02

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建物が取り壊されるとのことで「No Man's Land」が開催中の旧フランス大使館へ足を運んだ。
そこには、大量の作品とごった返す人の波で混沌としたエネルギーが渦巻いていた。
しかし1957年に建てられ老朽化した建造物は、それとは対照的な雰囲気を漂わせていた。
窓から差し込む光の中、建物自体が静かに物思いに耽っているような、去って行く前の束の間の時間がそこかしこに濃厚に立ちこめていた。賑わい立つ空気と静謐な時間がせめぎ合い、いずれお祭り騒ぎも終焉を迎え空白の空気が蜘蛛の巣のようにこの空間を隅々まで覆いつくすことだろう。
文化祭の終わった後に大道具が校舎の片隅に打ち捨てられるように、盆踊りの音頭が途切れ人影が一人また一人と闇のなかへと吸い込まれ溶けて行くように、、。
いつしか、明かりは消され、空白の気配だけが無音の耳鳴りとなり辺り一面に鳴り響く。

きっと、カオスの窓辺から見る景色は、限りない静けさに満ちていることだろう。

※ちなみに、展示作品がほとんど映っていませんので「No Man's Land」展の参考にはならないと思います、、、。

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