2009年06月の記事一覧

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記憶の中の風景

記憶の中の風景

それは、いつか見た 記憶の中の風景
通り過ぎる一瞬の中に 降り積もる 光の集積
どこか、遠くを見つめるように ぼんやりと 曖昧さの中に 溶けてゆく 
消えてしまった香りのように 空白の気配だけが 音も無く 佇んでいた

過ぎ去ってゆく、それらは 小さな 痕跡をのこして
気化する液体のように、光の中へと 帰ってゆく 

交差点や歩道橋の上で、あるいは、眠りに落ちるその一瞬に
水中にキラリと光る 魚の群れのように 現れては 消える

その、他愛のない 光の集積 が ぼくを きみを かたちづくっている
小さく風が 吹けば 光のかけらとなり ぼくも きみも 空へと散ってゆくだろう 

その時、そこにいるのは、君だったのか、ぼくだったのか

すべての境界を越えて 曖昧さの中へと 帰ってゆく

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