音楽の時間

tokyo

面白いブログパーツをみつけたので、自分用のモノを作ってみました。

少し手を休めて、ゆっくり、お茶の時間はいかがでしょう?
良かったらBGMにでもして下さい。

では、良い音楽の時間を!

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音量などご注意下さい。

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花の人、花の場所。

花-1

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HARRY(ハリィ)さんの活け花に遭遇した。

花は、命は、留まることがない。
その留まることの無い、花を撮る、撮りたいとう思いは、一体どこから来るのだろう?
その留まることの無いものを留める行為は、一体なんなのだろう。

ハリィさんの花を撮るとき、その事と向き合う必要に迫られ、しばし考え込む。
花に聞いてみたりなどするが、自分へとその問いは返ってくるばかりだ。

撮った瞬間から、その映り込んだ花は、今(現在)から切り離され、
そこに有った一瞬として、私の手の届かない場所へと不可逆に断絶されてゆく。
手元に残った写真に触れても、その瞬間へと戻ることは決して出来ない。
むしろ、そのことを確認するかのように、それを覗き込む。

その過ぎ去ってゆく一瞬一瞬が、まばたきの様に繰り返されゆくだけだった。

しかし、それはまた、同時に目の前に現われる、未知へと再び向かい合うことでもある。
未知へ向う為に、シャッターを切る。
そしてそれは、過ぎ去って行く一瞬の向こう側に、奇跡のように現われては消えて行く。

花がそんなことを、そっと教えてくれた。

アーティストファイル2009

アーティストファイル2009

国立新美術館で開催中の「アーティストファイル2009」を見に行ってきました。

美術館の表の木々には、葉のかわりに、光に反応して赤く染まる素材を用いた平川滋子さんの
インスタレーションが展示されていました。(上の写真が野外のその木です)

今回、いちばんのお目当て、金田実生さんの作品は、
ブースに一歩足を踏み入れると、そこにはなんともやわらかな気配が立ち込めています。
上質の布に触れたときに指先が心地よいように、見ているだけで視覚が喜んでいる感じです。
新作も3点ほど展示されていました。

また、ナフタレンを使った作品で独自の世界を作っている宮永愛子さんの作品は、繊細ながらも
強い意志を感じる様な強烈な存在感があります。
ナフタレンの作品群と合わせて陶器を用いたインスタレーションが構成されていて、
根気よく静かに耳をかたむけると、時折、貫入の入る音が微かに小さく響いていました。

ペーター・ボーゲルス氏(Peter BOGERS)の作品は今回、初めて見たのですが、
「共有された瞬間」というビデオ作品を、たまたまじっくり見てみようという気分になり、
しばらく腰を据えて見てみたところ、これがとても素晴らしい作品でした。
すべての人の個別性の中に世界がある事や、過ぎていってしまう一瞬の事や、出会う事のない人々の事、たまたま、隣り合わせてこの作品を目撃している見知らぬ人の事など、
いまこの瞬間も繋がりつつ断絶された、世界と他者と私の関係性を「ほらね。」と提示された様な気がしました。

と、内容のとても充実した展示で、足を運んで良かったです。

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アーティストファイル2009 
2009年3月4日(水)~ 5月6日(水)
出品者:ペーター・ボーゲルス、平川滋子、石川直樹、金田実生、宮永愛子、村井進吾、大平實、齋藤芽生、津上みゆき

光のかけら

光のかけら

ばらばらになった 風景が、午後の光に 注がれる
分散する 光のかけらが 空中をゆっくりと 漂い、
手の平の上に 降り積もる。

きらめく光に 耳をすましてみると、
網膜の裏側で 乱反射する光の音が かすかに
聴こえてくるようだった。

いつまでも繰り返される 静かな呼吸の中にも、
発せられた ことばの間にも、午睡の隙間にも、
光のかけらは、小さな傷のように織り込まれ、
風景との境界は、しだいに曖昧になって行く。

そして、いつか、ばらばらになった 風景が 
あなたの 記憶の中で結ばれるようにと、

そっと 小さく目を閉じる。

日本坂道学会おすすめ:どりこの坂

どりこの坂-1

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今日はいつもと違って散歩日記です。
日本坂道学会会長の山野勝氏が、おすすめしていた。素敵?な坂道「どりこの坂」へ行ってきました。
坂道の良し悪しを決めるのは「勾配・湾曲・情緒・蘊蓄(うんちく)」が大切なのだそうです。
確かに、急な坂道で、途中で大きく湾曲し、春には桜がきれいに咲きとても情緒がある様です。

そして気になるうんちくは「どりこの坂」というへんてこな名前の由来。ここの立て看板によると、
「昭和の初めころ、坂付近に『どりこの』という名前の清涼飲料水を発明した医学博士が屋敷を構えていたので、誰がいうともなく『どりこの坂』と呼ぶようになった、といわれている。それまでは『池山の坂』といっていた」とあります。「どりこの」ってなんだか怪しげな名前ですが、栄養ドリンクだったようですね。

でも一番、気になるのは「日本坂道学会」ではないかと思いますが、これは山野勝氏とタモリさんのたった二人だけで、勝手に学会と名前をつけて、そう言っているそうです。写真の撮り方にも流儀があるようで、本当は坂道は、横から撮るのがいいらしいです。そして車や人物など余計なものをいれてはいけないそうでので、
私の写真は全然ダメですね、、。

ともあれ、多摩川の駅のすぐ近くは自然があちこちに残されていて、散歩にはとても良い場所でした。
今回は「どりこの坂」と「亀甲山古墳」が目当てでしたので、行っていないのですが、
近くには歌で有名になった「桜坂」もあります。

ただ、なんとなく。

花

なんとなく が、いいと思う。
なので、なんとなく、花の写真。ここに花を活けるような心持ちで、、。

意味よりも、感覚を頼りに、してみる。
コトバよりも感情を、信じてみる。
その、分からない何かを、
解釈できない何かを、見つめてみる。

そして、なんとなく で、いいと思う。

夜の気配

夜の雨の光

夜の雨、
ビニール傘の向こう側で夜の雨が光の粒になっている。
光は、夜の気配を含み、光にまぎれた夜は
アスファルトの上へ滑るように、雨粒の速度で自由落下する。

通りを行く人々は アスファルトの上の夜を越えて
それぞれの眠りにつく場所へと帰って行った。

アスファルトの上の夜は、朝の光と共に
その気配を消し、朝に溶けて行くのだろうか?

翌朝、
雨の跡が残る道を歩くと、
夜の気配は、湿ったアスファルトの上に残っているようだった。
冬の朝の霜柱の様に、靴底が夜の気配を踏みしだく。

道の上で、朝の光に照らされた夜の気配は、
蒸気とともに朝の空気の中を、空へと昇り
密かにそっと、消えて行く。

都市の音楽

都市

東京ミッドタウンの奥の方(21_21 DESIGN SIGHTの辺り)は人影もまばらで広々としている。
敷地内には水路が敷かれ、ところどころにベンチも設置されて、ちょっとした散策が出来るようになっている。
その静かな水音と混ざり、どこかに仕掛けられたスピーカーから環境音楽が流れいるようだ。
なんとも心地の良い、静かなノイズ音で作られた静謐なサウンド。
スピーカーから音がしているのだとばかり思っていたら、
裏手の建設現場から鳴っているノイズ音が音楽の様に聴こえているだけだった。

大きなクレーンが夜にも関わらずに、緩やかなモーター音を微かに立て、
ワイヤーのシュルシュルと巻き上げられるその音が、笙のような雅な音を響かせている。
アブストラクトなメロディは、鉄骨が小さくぶつかり合って、奏でられていた。

果たして、どこから音楽で、どこまでが音なのだろう?
だれかが、意図して奏でなければ、それは音楽とは言えないのだろうか?
音楽という名前がついていなくても、それを音楽と捉えたなら、それは音楽と言えるのかも知れない。
演奏者は巨大なクレーンか、それとも都市そのものか?

しばらくの間、ベンチに腰をかけて、その都市の音楽に耳を傾けた。
その場に居合わせた人達は、その素敵な音楽に、気づいただろうか?

小さな、おもてなし。

桃の花

家の近くに、感じの良い、小さなカフェを見つけました。
駅へ向うのと反対側だったので、すぐ近くに出来た事に半年ほど気がつきませんでした。
店内のスペースの半分は、かわいい手作りの雑貨が展示販売さています。

テーブルの上には、竹に切れ込みを入れた簡素な手作りの花器に、桃の花がさりげなく
季節の移り変わりを告げていました。
どこか、素朴な花器の仕上がりが、手のぬくもりと作ることを楽しんだ痕跡を窺わせています。
また、そのさりげない心遣いに、お店の方の人柄が現れているように思いました。

デザインの業界でも(特にWEBにおいて)、ホスピタリティ(おもてなし)ということが良く言われていますが、数字やマーケティングや販売促進の上に成り立った「おもてなし」の中に果たして、
本来の心遣いの「こころ」の部分は抜け落ちてしまってはいないのだろうか?
日本の伝統文化(茶の湯や能など)の引用をスタイリッシュに活用する中に果たして、
人としての大切な何かを何処かに忘れて来てしまってはいないか?
仕上がりの見栄えばかりに気をとられて、作る過程の中にある喜びを、ないがしろにしてはいないだろうか?

何ひとつとして「俺様を見ろ」的なところのない、小さな小さな手仕事が、
そんなことを、わたしに静かに語りかけて来ました。

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