光のかけら

光のかけら

ばらばらになった 風景が、午後の光に 注がれる
分散する 光のかけらが 空中をゆっくりと 漂い、
手の平の上に 降り積もる。

きらめく光に 耳をすましてみると、
網膜の裏側で 乱反射する光の音が かすかに
聴こえてくるようだった。

いつまでも繰り返される 静かな呼吸の中にも、
発せられた ことばの間にも、午睡の隙間にも、
光のかけらは、小さな傷のように織り込まれ、
風景との境界は、しだいに曖昧になって行く。

そして、いつか、ばらばらになった 風景が 
あなたの 記憶の中で結ばれるようにと、

そっと 小さく目を閉じる。

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