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夜の気配

夜の雨の光

夜の雨、
ビニール傘の向こう側で夜の雨が光の粒になっている。
光は、夜の気配を含み、光にまぎれた夜は
アスファルトの上へ滑るように、雨粒の速度で自由落下する。

通りを行く人々は アスファルトの上の夜を越えて
それぞれの眠りにつく場所へと帰って行った。

アスファルトの上の夜は、朝の光と共に
その気配を消し、朝に溶けて行くのだろうか?

翌朝、
雨の跡が残る道を歩くと、
夜の気配は、湿ったアスファルトの上に残っているようだった。
冬の朝の霜柱の様に、靴底が夜の気配を踏みしだく。

道の上で、朝の光に照らされた夜の気配は、
蒸気とともに朝の空気の中を、空へと昇り
密かにそっと、消えて行く。
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雨がつげるなにか

雨

今日は思いのほか天気が良いのですが、、、昨日、雨の中で想ったことを書いてみました。

霧のように細かな雨が、音もなく静かに降り降り注いでいる。
街も木々も人も、通りの隅に佇む猫も、皆一様にやわらかな雨の中に包まれている。
こんな風に、大気に包み込まれる様にして雨に濡れていると、
どこか意識の奥深く遠い部分をなにかが微かにかすめて行くようだった。
それは思い出す事すらできない身体の中に眠る記憶の断片。
私たちがまだ樹の上で暮らしていた遠い昔の、濃密な森の香りを立ち上げながらいつまでも続く長い雨の記憶、樹を降り、荒野を北上した時に遭遇したであろう、サバンナの慈雨。
見渡す限りの大地を覆い尽くすようにして、細かな雨粒が身体を静かに覆ったその感覚が
今も、皮膚の奥深くに眠っている様に思えてならない、、。

皮膚の上で感じるか感じないかの、ほんの僅かな雨の感覚がその微細さゆえに、
私の中でなにか知り得ぬものが眠っている事を告げているかの様だった。

あらゆる感覚器官が長い時間を経てかたち作られ、いま「私」として外界からの情報を受け取ることができているなら、その感覚の向こう側に、いつか感じた記憶が浮かび上がってくることもあるのではないかと思った。

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