スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

金木犀:香りが運ぶもの

金木犀

このところ、いつもの道を歩いていると、どこからともなく金木犀の香りが漂ってくる。
本格的な秋の到来を告げるその香りの中に、かすかに胸を締め付ける切なさを含んでいる様に感じる。
中学校の校庭に咲いていた金木犀の香りとシンクロして、その頃に感じていた気持ちが、ふと蘇るのだ。
そのように香りは、感情や記憶を鮮明に蘇らせることがある。
それは、脳の中で嗅覚を知覚する部分と感情や記憶を司る部分とが隣接して居る事に由来している。
つまり、香りが記憶や感情の回路とダイレクトに繋がっているということらしい。

また、何かの香りに惹き付けられながらも、同時にどこか切ない感情が立ち上るのは、
香りというものは留めておく事が出来ずに、僅かな時間の経過とともに
空中へと儚く消えていってしまうからではないかと思う。
そして、私たちの存在も、香りの様に留める事が出来ない時間の中に存在しているからではないか?

留まる事のない、私たちの存在そのものが、一回性の持つアウラの輝きに満ち溢れている。
香りが感情や記憶の回路と密接に結びついている背後において、
その様なことを、秘かに、そっと、私たちに伝えているような気がしてならない。
スポンサーサイト

Powered by FC2 Blog

FC2Ad


Copyright © mizuiro design Inc. All Rights Reserved.
GraphicWebArtGUIDesign
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。