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空の色、薄色の空。

薄色の空

昼と夜の狭間、世界が青一色に染まる時間(青の時間)の少し前、その空もまた良い。
束の間に現われるうっすらと赤味を含んだ白々とした薄紫色の空。
日本の伝統色で言えば、薄色(薄い紫色)くらいの色合いだろうか、
ほんの瞬間に立ちあらわ現れる、なんとも微妙で儚い色彩のグラデーション。

消え行く色彩の最後に現れる、色とすら言えない様なうっすらとした色彩。
遠い彼方から届く便りのように繊細な色は、
どこか心細いような、甘く切ないような、形容しがたい感情の想起がある。
日が暮れてしまうことが心細く切ないというだけではない何かを、そこに感じているように思う。
それは、言葉にすることの出来ない、なにか遠い感覚だ。

夕焼けの様に派手な色彩もドラマチックな印象もない、
あまりにも繊細で瞬間に立ち消えてしま為に、きっと、気づかずに通り越してしまうよう空。
その、儚さゆえに、なにか心を揺さぶるものがある。
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青の時間

青の時間

昼と夜の間に世界が青く染まる時間帯がある。昼でも夜でもない間(あいだ)の時間。
朝方の澄み渡る青い感じも良いが、私はどちらかと言うと夕方の「青の時間」に心が惹かれる。
今の季節なら遠くでひぐらしが鳴いているかも知れない。
家々の窓には明かりが灯り、何処からともなく夕飯の美味しそうな匂いが漂ってくる。
近くに居ながらも、出会う事のない見知らぬ誰かの存在をこんなに近くに感じるのは、夕飯の匂いのせいなのか?
そして、その存在がよりいっそうに断絶されて、その人の生活や人生と永遠に接点が無いと強く感じるのは、この世界を染めるような青色のせいなのか?

家の中の見知らぬ人の気配とは対照的に、道を歩く人はうすらぼんやりと輪郭を失い、実態の無い影のように見える。それは、人のカタチをした夜が歩いているかのようだ。
何処にも属さない青い時間の中を行く人は、どこか重力から解放された軽やかさがある。
また、この時間帯にビルの谷間を歩けば、今にも蜉蝣(かげろう)のような透明な羽を生やして
人々が紺碧の空へと飛び立つのではないかと思えてくる。

人のカタチをした夜が濃紺の空気と溶け合う時、街灯に明かりが灯り、夜がやってくる。
青の時間はいつの間にか、音もなく日常へと移行してしまっている。
そして私は、いかにもあっさりとあっけなく、人知れずに夜へと着地するのだった。

whitelight

whitelight1

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その時、白い光の中で、私は、

降り積もった時間の場所



制作中の作品の展示場所を探しに横浜へ。
みなとみらい線に乗ってやってきたのは、一見「みらい」とは程遠そうな古い建物のスペース。
建物のあちこちがすり減り、たくさんの人や時間が通り過ぎていったことを物語っている。
屋上に通じる踊り場の窓から空を見上げてみた。
だれかがいつか見た空と、今ここにある空はこの窓を通して繋がっている。
そこに映る空のうつろいすら、降り積もった時間の中にあるようだった。

時間は過ぎ去るものでは無く、今、此処に降り積もるものなのかも知れない。

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