ひかりのかけら

光のかけら

一瞬の隙間に見え隠れする、ひかりのかけら。



無数の銀河

20110620

雨の夜を あるく。
傘の向こう側に、たくさんの光が 降り注ぐ。

雨粒 ひとつひとつに 映る 小さな小さな 光が、
星の光に 重なる時、
そのとき、雨の夜は 人知れず 無数の銀河となり、
私や あなたの いる 場所へと、降り注ぐ。

闇と光を 写した 無数の世界が 自由落下の 緩やかな 速度で、
つかの間を 漂う。
夜が育むのは、誰も 見たことのない 銀河の 生まれる 瞬間。
時間を持たない 小さな ため息のような、
遠くの 誰かの くしゃみのような。

生まれた ばかりの 雨粒が、
夜となって、わたしや あなたや、
誰かの 手のひらの 上に、
銀河の ひとかけらとなって、贈られる。

ひかりのゆめ

ひかりのゆめ from mizuiro design on Vimeo

二十七福zine展 に出品した「ひかりのかけら/ひかりのゆめ」の映像を短く再編集しました。
水色デザインでは「存在としての光」をテーマに映像作品をシリーズで作っています。

クラゲは漢字で「水母」あるは「海月」と書きます。
海の中でたゆたう無数の小さな月たち。
光の中から生まれたような生物が、その一瞬一瞬の中に見る(知覚する)世界
偏在する光の中に刻まれた無数の風景、ひかりのゆめ。

それがら、捉える風景は私達の視覚をはるかに越えた、
光の向こう側に広がっていることでしょう。

午後の光

午後の光

静かに降り注ぐ午後の光。
過ぎ去って行く時間が、一瞬の中をいつまでも漂うように空間に浮かび、
光はその瞬間を永遠に変えてしまうかのように振る舞っていた。
影の中に浮かぶ手のひらが捉えるのは、その一瞬の痕跡。
微笑みも言葉も存在も、すべては光の中を移ろい、瞬間の中へと刻まれて行く。
空間に織り込まれたそれらは、次の瞬間と交わるとこで
小さなきらめきとなり、光の中でそれは、あなたとなる。

little lights, little waves : 水色デザイン × cokiyu



昨年11月に行いました、旧柳下邸でのイベント「その間」で展示(インスタレーション)した映像作品を再編集しました。


「 little lights, little waves 」

乱反射する光に 織り込まれた 風景は
今も海の気配を 漂わせている

光の中で かすかに聴こえたのは 遠いさざ波

いつか 誰かが見た 記憶のかけらは
砂粒となって 岸辺へと運ばれる

かすかな光の中で、さざ波の上で
人知れず 小さく それらは 結ばれ

一瞬の中へと 溶けてゆく


映像:水色デザイン、 サウンド:cokiyu


見晴らしの良いその日本家屋の窓からは、その昔、海が遠くに見渡せたそうです。
そして、その場所は、今も海の気配を微かに漂わせています。
その「海の気配」を思うとき、私の中である思いが沸き上がってくるのを感じます。
それは、今現在そこに在るものだけでなく、かつてそこにあった何かも
私達の知覚を越えて今もそこに漂っているのではないではないかと言う事です。
ふと、蘇る思い出や、突然訪れる予感、不意に感じる気配の中に
それらが作用していても不思議ではないかと思うのです。

私たちの視覚が紫外線を捉える事が出来ないように、
私達の知覚の外側へとこぼれ落ちてゆく、風景もあるのではないでしょうか?
ある周波数を超えるとそれ以上は音が聴こえなくなってしまうように、
私達の知覚のシステムが捉えるのは、限定された狭いレンジの中の世界です。
しかし、その外側にもきっと世界は存在しているのでしょう。

そのような風景を微かに感じる時、映ることのない知覚の向こう側へ向けて
そっと意識を傾けてみるのです。

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