七夕の月と風

七夕の月_1

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七夕の夜に天の川は見えなかったけれど、月がきれいに出ていた。
風に揺れる葉の音が記憶の中の笹音と重なり、色とりどりの短冊がひらひらと揺れるのが目に浮かぶ。
子供の頃に、毎年のように書いた願い事がなんだったのかは、思い出すことはできないが、
いまも、この風に吹かれて沢山の願い事がゆらゆらと揺れているのだろう。

過去に向って願う人は居ないだろうから、人は未来に向かって願うのだ。
当たり前のことかもしれないけれど、願うことによって未来に繋がることは確かにあると思う。
七夕というと、なんとなくファンタジックで子供だましのように思えるけれど
願うことの向こう側に広がる何かは、きっとあるのだろう。
七夕の願い事なんて、、と、すっかり油断してしまっていたけれど、
その風習の中には、人が生きて行くことの切実さや希望や可能性が見え隠れしている。
願うことや祈ること。それは、人が生きる上での本質的な命題を含んだ大切なことなのだと思う。

そんなことを、七夕の夜の風が運んで来たようだった。

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