地域とデザインについて:倉式

倉式

倉敷の友人から 雑誌「倉式」vol.03 が届きました。
倉式」は岡山の倉敷を震源地にクリエーターが集って
「モノづくりの力でまちを元気にする」をテーマに展示イベントや出版などを展開しています。
活動エリアも岡山から福山、津山、香川へとネットワークを広げているそうです。

インターネットが発達して遠くの誰とでも繋がることが出来る様になったのに
それとは裏腹に人と人の繋がりがどんどん希薄になってきている現代。
そんな中にあって、地域を通して人と人が再び繋がりを回復し始めている様です。
例えばそれは、みんなが一つの何かに取り組むムーブメントであったり、
イベントやワークショップ、サロンなど、地域の活性化を計る試みがあちこちで展開されています。
人が集まることで生まれる知恵やエネルギーで現代の閉塞感を突き崩そうとしているかの様です。
東京ではシブヤ大学IID 世田谷ものづくり学校東京自由大学の様な学校形式のものから、オルタナティブスペースなどギャラリーとしての活動や、様々なコミュニティーが形づくられています。

その様な繋がりの回復が図られる中に置いて、デザインやアートなどのクリエイティビティーが
重要な役割を果たしていることが多く見受けられます。

デザイナーはモノをキレイにカタチ作ったり、整理するだけでなく、
人と人の繋がりの仕組みを作り、活性化させて行く大きな原動力として機能しはじめています。
元々デザイナーは企業と消費者を繋ぐ役割を果たして来ていましたが、環境と人を繋いだり、地域と人を繋いだり、という様により社会性をもった役割に変わって来ているのだと言えます。

今後、デザイナーやアーティストが社会の中でより重要な役割を担って行く事になるのではないでしょうか。

インタラクション ~ コミュニケーションについて

コミュニケーション

インタラクションによってどの様なコミュニケーションができるのか?
表情や身振りなどの言葉以外の手段によって意思を伝える背後にあることに興味がある。

表情が持つ情報は多分、スーパーコンピュータでも扱い切れないくらに膨大な情報量をもっている。
顔自体が持つ情報量に加えて、時間軸も入ってくるし、動的に変化する筋肉や目や口の動きと意味性、それらの前後関係や言葉との繋がり、相互の共通の記憶や認識、その場の状況や社会的な文脈などなど、あらゆる情報が今この瞬間のコニュニケーションと関わってくる。
しかも、その膨大な情報の中から、必要なものと不要なものが都合良く取捨選択されている。
認知における視覚情報の割合は80%以上とも言われているけれど、脳内活動における「見る」ということを考えると外からの視覚情報はたったの3%くらいに過ぎず、あとは脳内での記憶の参照などから見るということが作られているらしい。

想像しただけでも複雑すぎて、なんでコミュニケーションが成立するのか、不思議なくらいだ。
AI(人工知能)の研究が難しいのもなんとなく頷ける気がする。
ヒューマノイドロボット(人型ロボット)が何処となく切なく見えてしまうのも
コミュニケーションの問題の背後に広がる複雑さと困難さにあるのだと思う。

逆に考えれば、そこにはまだ手つかずの領域が広がっているとも言える。
デザインはコミュニケーションを扱う分野だといっても良いとすれば、
コミュニケーションの未知の領域が、デザインの未知の領域を切り開く可能性もあるかのも知れない。

コンテクストデザイン・ワークショップ:チューニング

チューニング

コンテクスト(文脈)という言葉に興味があり東京自由大学で行われている
上林壮一郎さんのコンテクストデザイン・ワークショップに参加をしたのは、2年前のこと。
このワークショップの良いところは、答えや結論を無理に作り出さないところだと思う。
最終的にグループワークを通して提案にまとめ上げはするものの、
その提案はある余白を残して参加者各自の今後に委ねられる様な大らかさがある。
何にでも答えや結論や結果を求める現代の中では、疑問や不思議や興味をそのままに見つめる事は
とても貴重な試みだと思う。
参加者はテーマを通して各自の「問い」を見出すプロセスを踏む事になる。

今回で7回目の参加だが、また新たな気付きを得る事が出来たと思う。
「チューニング」というテーマでなので、どんな深いデザインの世界が見えてくるか楽しみだった。

言葉を通して考え、上林さんの作品から何かを感じ、グループワークで各自の「問い」を立てる。
今回の目的は「チューニングのセンスを磨くこと」だと言われていたのが、とても印象的だった。
私にとって「チューニング」する何かは、目には見えない物事を可視化する試みではないかと思う。
今まで、見落としていた何か、気づかずに通りす過ぎてしまう何か、触れる事の出来ない何か、、。
それらを捉える意識の変化への秘密がそこにはある様な気がする。

2008.5.24 東京自由大学 コンテクストデザイン・ワークショップ
「チューニング」-次元の断面を切るあかり- 
講師:上林壮一郎 (デザイナー・京都造形芸術大学准教授)

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